1997 W.E.M. レギュレーション
はじめに
この大会は、秋田県大潟村が、クリーンエネルギ一の探究および有効利用の啓蒙活動の一貫として提案する大会である。
<ECONOMOVE>とは、世界のソーラーカーレースの第一人者であるハンス・ソルストラップ氏(ISF副会長)を最高顧問とするエネルギー関連競技の推進グループ<Energy Promotion Club Japan>と、<エコノムーブ推進委員会>が主催するバッテリーによる省電力走行競技である。我々の生活にとけ込んでいる、手のひらサイズのバッテリーに蓄えられたエネルギーを最大限に活用し決められた時間内に移動する距離を競いながらエネルギーの尊さを実感することのできる競技である。
ワールド・エコノ・ムーブ推進委員会
会 長 宮田正馗
ワールド・エコノ・ムーブ実行委員会
会 長 山本久博
目 次
《第1章》 総 則
第1条 プログラム
1997年3月31日 |
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エントリー締め切り |
1997年4月 7日 |
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プログラム用資料提出 |
1997年5月 3日 |
10:00〜
12:30〜
13:00〜
16:00〜
17:00〜 |
受付、車検
ブリーフィング
公式練習
ブリーフィング
開会式・ウェルカムパーティ |
1997年5月 4日 |
9:00〜
14:00〜
14:30〜
15:00〜 |
スタート
競技終了
結果発表
表彰式・公式記者会見 |
第2条 大会の名称
- 『1997ワールド・エコノムーブ』(World Econo Move)以下本規定においては「本大会」と称する。
第3条 主催団体
- 本大会は『カー・グラフィック』及び『AAB秋田朝日放送』と『ENERGY PROMOTION CLUB JAPAN』、『エコノムーブ推進委員会』が主催するものである。
第4条 開催場所
- 本大会は秋田県『大潟村ソーラースポーツライン』において開催される。
第5条 協賛(予定)
- 未定
第6条 後援(予定)
- 東北通産局、新潟運輸局、秋田県、大潟村ほか
第7条 プロモート
- 本大会のプロモーションは『エコノムーブ実行委員会』が行なう。
第8条 大会役員
エコノムーブ推進委員会 |
名誉会長 |
宮田正馗 |
大潟村村長 |
会 長 |
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*協賛企業より選出予定 |
役 員 |
能登文敏 |
秋田大学名誉教授、秋田県自然エネルギー開発協会会長 |
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斉藤武雄 |
東北大学教授 |
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ハンス・ソル
ストラップ |
ENERGY PROMOTION CLUB JAPAN 最高顧問 |
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岩田孝弘 |
ISFテクニカルディレククー |
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大日方五郎 |
秋田大学教授 |
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阪 和明 |
CAR GRAPHIC編集長 |
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生方 聡 |
ENERGY PROMOTION CLUB JAPAN 委員 |
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佐藤善五郎 |
AAB秋田朝日放送業務局長 |
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熊谷枝折 |
古河電池(株)課長 |
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高橋俊樹 |
ENERGY PROMOTION CLUB JAPAN 委員 |
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大藪弘隆 |
大潟村ソーラーカー技術顧間 |
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山本久博 |
ENERGY PROMOTION CLUB JAPAN 副部長 |
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谷 惇 |
大潟村助役 |
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渡邊悦夫 |
(株)アートシステム代表取締役 |
エコノムーブ実行委員会 |
会 長 |
山本久博 |
ENERGY PROMOTION CLUB JAPAN 副部長 |
副会長 |
谷 惇 |
大潟村助役 |
|
佐藤善五郎 |
AAB秋田朝日放送業務局長 |
|
渡邊悦夫 |
(株)アートシステム代表取締役 |
第9条 事務局の連絡先
- 『ワールド・エコノムーブ』実行委員会事務局
- 秋田県秋田市大町4丁目4−15(株)アートシステム内
- TEL/FAX : 0188-66-4334
- 国際TEL/FAX : 81-188-66-4334
第10条 競技クラス
オープン・クラス: |
大会当日18歳以上のドライバーのクラス |
ジュニア・クラス: |
大会当日15歳以上18歳未満のドライバーおよびメンバーを主体とするクラス
もしくは学校名(高校)でのエントリーでドライバーを含む半数以上が学生チームのクラス |
※15歳以下の参加希望者については、大会審査委員会にて審議するものとする。 |
第11条 規定の改正
- 本大会の実行委員会は本規定を変更することができる。
第12条 規定の解釈
- 本規定に定められていない事項あるいは明記されていない事項については、大会実行委員会が最終的な決定を下すものとする。
第13条 異議申立て
- 異議申立てを行なう場合には、異議申立ての対象となる事態の発生から1時間以内に、書面にて提出しなければならない。
- 異議申立てを行なうことができるのは各チームの代表者に限られる。
- 大会審査委員会の裁定結果は、関係当事者のみに口頭で通知される。
- 競技時間中の規則違反、不正行為に対する抗議は、競技終了後1時間以内とする。
- 競技の最終結果に対する抗議は、暫定結果発表後30分以内とする。
第14条 ブリーフィング
- チームの代表者およびドライバーは、1997年5月3日 12:30及び16:00 より行なわれるブリーフィングに参加しなければならない。
第15条 競技車両の識別
- 各チームにナンバーを割り当てる。(第36条参照)
第16条 公式通知
- 本規定以外に必要な事項に関しては、ブリーフィングおよび公式通知にて公示する。
- 緊急の場合は、場内放送などで伝達される。
RETURN
《第2章》 エントリー
本大会は大会当日に15歳以上の者であれば、誰でも参加できる。
第17条 参加申し込み
- エントリーの受付は1996年12月1日から1997年3月31日とする。
- 大会審査委員会の推薦により、15歳以下のチームを参加させる場合がある。
- チームの代表者はメンバーの行動に責任を負うものとする。
- チームの代表者は車検の時刻まではメンバーおよびドライバーの変更ができる。但し、1996年4月7日以後の変更内容に関しては、公式リストに記載されないことがある。
第18条 エントリーフィー
- 各クラスの参加料を以下の通りとする。
- * オープン・クラス : ¥27,000.(バッテリー代含む)
- * ジュニア・クラス : ¥20,000.(バッテリー代含む)
- 申し込み期限(1996年3月31日)内にエントリーを取り消した場合、参加料は払い戻すものとする。期限以後の取消の場合は払い戻しをしない。
第19条 保険
- 参加チームのメンバーは全員、本大会に関し別紙所定の保険に加入しなければならない。
- すべての参加者は、事故・損失により損害が生じた場合、自己の責任において一切の処理を行なわなければならない。また主催者および大会役員、大会競技委員、コース施設管理者が一切の損害補償の責任を免除されていることを承知していなければならない。
RETURN
《第3章》 競技概要
この競技は与えられたエネルギーをいかに上手に使い切るかを競うものであり、創意 工夫、知的挑戦のレースである。
第20条 コース
- この競技は<大潟村ソーラースポーツライン>の南側往復約6kmのコースを使って行なわれる。
第21条 競技方法
- 名チームにイコールコンディションのバッテリーが支給され、それぞれの性能に合わせた走行計画のもとにバッテリーを使い切って走行した距離を競う競技である。
第22条 公式練習
- 1997年5月3日 13:00からとする。
- 第27条に示す規定により翌日の本戦が中止となった場合、公式練習の結果が公式成績となる。
第23条 スタート
- 原則としてグリッドスタートとする。
第24条 競技終了
- 競技時間は2時間で終了とする。
- 公式記録員が巡回し、ドライバーが走行記録の確認書にサインをした時点で競技終了となる。
第25条 走行
- 原則としてすべての競技車両は左側走行とする。
- 走行は車問距離や速度差に充分配慮し、先行車両に追いついた場合はベル又はクラクションで合図をした後、右側を追い越す事とする。
- 後方に追い越そうとしている競技車両がある場合は、安全かつ速やかに進路を譲って追い越しさせること。
- いかなる場合も逆走行やショートカットをしてはならない。
- 競技時間中の修理は、ドライバーが車載工具を使って行う場合に限り認められる。
- ドライバーおよびオフィシャルを除き、いかなる者も停止している競技車両に触れることは許されない。
- すべての競技者は競技中に緊急車両、オフィシャルカー、公式記録員の車両等がコース内を走行することを承知していなければならない。
第26条 成績
- 走行距離の多い順にその栄誉を表彰する。
第27条 競技の中止
- 次のような場合、参加者の安全を考え、競技を中止することがある。
- 強風の場合
- 豪雨の場合
- 災害によりコースが使用不能の場合
- その他、大会本部が競技の開催または続行が不可能と判断した場合。
第28条 信号旗
- 競技に使用する信号旗は以下の通りである。
- 大会旗 : スタート旗
- 黄色旗 : 走行注意
- 赤色旗 : 競技時間終了又は競技中止
RETURN
《第4章》 車両規則
競技の行なわれる<大潟村ソーラースポーツライン>は平坦な直線を主体としたハイスピードコースで、しかもタイトなヘアピンコーナー、シケインをもつ特色のあるコースの為、競技車両に対しては特に高速での安定性や制動能力などの安全性が要求される。
第29条 シャシー・ボディ
- 競技車両のデザインおよび構造は以下の各号を除き、自由である。
- 車両サイズ:走行中の競技車両は全長3.0m、全幅1.2m、全高1.6m以内とする。ただしコーナリング中のタイヤおよびスパッツなどのはみ出しは可とする。
- ブレーキ:ドライバーが搭乗した状態で8%勾配のパネル上に制止可能なブレーキを装備すること。
第30条 モーター
- 特に制限はしない。
第31条 バッテリー
- 公式練習及ぴ競技中は指定されたバッテリー以外を使用することはできない。
- 搭載方法は自由であるが速やかに、かつ電気的結線部が確実に接続できるように準備すること。
第32条 コンデンサー
- コンデンサーを使用する場合は、スタート前に電荷がゼロであることを証明しなければならない。
第33条 電装品および他のエネルギー源
- 電気配線は車検にて外からそのとりまわしが確認できる状態でなければならず、例えばパイプ等の中を通してはならない。
- 乾電池も含めて、支給されたバッテリー以外のいかなる電池も搭載できない。
- ただし独立配線が確認できるスピードメーターに限り搭載可とする。
- 人力を含めて、走行の補助となりうる機構または装備は一切認められない。
- 他のエネルギー源が搭載されていると疑われる構成、部分がある場合は車検に合格できない場合がある。
- ただし駆動用モーターによる回生制動は、省エネ走行をテーマとする本大会の趣旨に合致しているので奨励する。
- 無線機の使用は許可しない。
第34条 安全性
- 競技車両の外側およびコックピット内に危険につながると思われる不要な突起物があってはならない。
- ヘルメット:ドライバーはJISマークの確認できるヘルメットを着用すること。
- ドライバーは電気的ショックから保護されていなければならない。
- 30ボルト以上の電圧を使用する時は、高圧警告表示をしなければならない。
- 緊急の場合に備え、ドライバーは速やかに自力で脱出ができること。
- 警笛:ベルまたはクラクションを装備すること。
- 視界:安全走行に著しく支障となるほど視界が限られている場合は車検にて修正指示を出す場合がある。
- バックミラー:1個以上装備すること。
- 高速回転体(チェーン、スプロケット、ギアなど)には保護カバーを施さなければならない。
第35条 車検
- 競技に参加するすべての車両は1997年5月3日 10:00から行なわれる公式車両検査を受けなければならない。
- 競技に参加するすべての車両は、車両規則に基づく項目毎にその適合の確認を受けなければならない。
- 競技長より車両の修正を命じられ時間内に行えない場合は、競技に出場できない。
- 車両検査終了後は車両規則に定めた内容に関して変更してはならない。
- 競技終了後、成績発表まで車両を指定場所に保管すること。また、入賞対象車両は再び車両検査を受けなければならない。
第36条 競技番号(ゼッケン)および大会ステッカー
- 参加車両は主催者が支給するゼッケン2枚と大会ステッカー2枚を確認しやすい場所に貼らなければならない。
- ゼッケンおよび大会ステッカーはそれぞれ直径20cmの円形とする。
第37条 ドライバーの体重
- ドライバーの体重は70kgとする。
- 70kgに満たないドライバーは不足分のウェイトを搭載する事とする。このウエイトは車検時、スタート前、ゴール後の再車検時に確認する事とする。
RETURN
《第5章》 その他
第38条 失格
- 次のような場合、失格を命ずる場合がある。
- 走行中に手押しまたは足により、明らかに走行を補助している行為が認められた場合。
- バッテリーの封印開封、又はケースの破損が見られた場合。
- 本戦にて、支給されたバッテリー以外の電池または別の電力手段が用いられたことが確認された場合。
- 競技委員の指示に従わなかった場合。
- 審査委員会が悪質なマナー違反と判断した場合。
第39条 肖像権
- 参加者はエネルギー有効利用の啓蒙活動および『ワールド・エコノムーブ』の広報活動の為に、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などにおけるドライバー及び車両の肖像権を大会実行委員会に提供するものとする。
第40条 広告
- 競技車両の車体に広告を付けることができる。
- マークやレタリングは不快感を与えるものであってはならない。
第41条 賞典
- 総合およびクラス別に1位から3位までを表彰する。
- 技術的に優れたチームなどには特別賞が用意される。
- 記録証明書:コースを1周以上したチームには走行記録証明書を授与する。
第42条 エネルギーの換算規準
- 1Ew(エコワット)
- 本大会では、8,972Wh=1Ewとする。
第43条 補則
- すべての参加者は、競技運営上のあらゆる規定、大会競技委員の指示に従い、常に明朗かつ公正に行動し、言動を慎み『ワールド・エコノムーブ』大会を構成するあらゆる関係機関および関係委員の名誉を傷つけるような行為をしてはならない。
RETURN
【 附 則 】
- この規定は、『1997ワールド・エコノ・ムーブ』に適用されるもので、1997年1月1日より施行される。
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